2月 14th, 2010
日高さんと熊田さんに捧げます
世界を、こんなふうに見てごらん(集英社)
著=日高敏隆/装画=熊田千佳慕
の装丁をさせていただきました。
日高敏隆先生は、
昨年11月にお亡くなりになられた
動物行動学の権威です。
日高 敏隆/ひだか としたか
動物行動学者、1930年東京生まれ。
東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、
京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、
総合地球環境学研究所初代所長。
2000年南方熊楠賞受賞、2008年瑞宝重光章受章。
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装画は、熊田千佳慕先生です。
小さい頃からアトリエが近所で、よくお見かけしました。
デザイナーとしても大先輩の代表作を使わせていただきました。
熊田先生も残念ながら、昨年8月にお亡くなりになられました。
熊田 五郎/くまだ ごろう
日本のグラフィックデザイナー、絵本画家、挿絵画家、童画家。
絵本画家としては、熊田 千佳慕(くまだ ちかぼ)というペンネームを用いている。
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ここに、素晴らしき時代を担ってきた2人の作品を
このタイミングで、1つに合わせることができたことを
とても光栄に思います。ありがとうございました。
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世界を、こんなふうに見てごらん(to amazon)
生きているとはどういうことか、豊かな見方をするといい。
これからの少年少女と大人に贈る、
人間や動物を見る時の著者なりのヒントをまとめたエッセイ集。
著者が、総合地球環境学研究所を退官した際の講演録も収録。
2010年01月 発行 ページ 163P サイズ 四六判 1,365円(1,300円+税)
ISBN 978-4-08-781436-1 (4-08-781436-X) C-CODE 0095 NDC 914.6
濃く出た初校(上)を浅くしたことで、世界観を得られました
Tags: book design
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1月 25th, 2010
森々
深々
閑を得る
Tags: other
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1月 11th, 2010
clickでamazonへ
日米安保50年(海竜社)
著=西部邁/宮崎正弘
の装丁をやらせていただきました。
場合やジャンルにも因りますが
最近は、タイトルをがっつり大きくシンプルに作ったほうが、
本屋さんの平積みで、皆さんに手に取ってもらえると思います。
本屋さんの評判も上々でした。
タイトルの書体は、
字游工房さまの游築見出し明朝体を少しだけ、いじりました。
構成の渡邊茂さま
年表制作の諫山圭子さま
そして編集の美野晴代さま
ありがとうございました。
以下、海竜社ウェブサイトより引用。
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2010年、1960年の日米安保改訂から「50年」という節目の年を迎えます。
オバマ政権下で、これまで保たれてきた日米の友好関係が
大きく変わりつつある危機を、
いま、どれほどの日本人が感じているでしょうか?
アメリカは、アジアの防衛を、
急速に親交を深めている中国にゆだねることも考慮し始めています。
対米依存というメンタリティの染みついた自衛隊が、
独立自存への道を歩むには?
アメリカの一挙手一投足に振り回される日本が、
真の国家になりうるには? 新時代の日本のあるべき姿を、
旺盛な言論活動で活躍する保守派の論客、
西部邁先生と宮崎正弘先生が激論を交わします。
本書の著者、西部先生は、1960年当時、
「60年安保闘争」の闘志として活動されていました。
一方、宮崎先生は、
三島由紀夫率いる「楯の会」の学生長を務めていた森田必勝氏の親友。
学生時代に「安保」をめぐり、まったく対極の立場で活動していた両者が、
安保改訂から50年を経た今、当時をどう見ているのか。
来し方を振り返りつつ、
次の半世紀を日本人が日本人として歩む道を探ります。
自立の覚悟を迫られた日本人へ、衝撃の提言書。
Tags: book design
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1月 3rd, 2010
niwanoniwaがアートディレクションさせていただいている
プロジェクトEyewitnessの主催者である桃井和馬さんの番組が放送されます。
2010年1月3日午後3:30から
TOKYO GAS 提供 テレビ朝日「地球の目撃者」
「地球の目撃者 風の生まれる大地 南米チリ3700キロ」
ミュージックレポーターはキマグレン、
ナレーターは榮倉奈々です。
今年日本中で大きく動く
「環境×写真プロジェクト Eyewitness」の
立ち上がりの大きな1つ目になります。
11月~12月にかけて、アタカマ砂漠からパタゴニアまで、
南米の最南端を目ざしロケを続けました。
Eyewitness blogにも記事があります。
今回のテーマは「風」。
風は地球の「呼吸」です。
時間があるかたは、ぜひ「番組」をご覧ください。
正月から最強のコラボレーションが見られます。
番組やEyewitnessのご感想はこちらまでどうぞ。
以下、公式サイトより引用
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地球で起こっている真実を伝えたい。
写真家である桃井和馬さんは、これまで世界140カ国を渡り歩き、
同時代の地球を見つめてきました。
そんな桃井さんが選んだ旅の地は、南米チリ。
南北4270キロにおよぶ国土の長さは世界一。
北は砂漠、南は多雨森林地帯、
そして世界で3番目に大きな氷河帯も広がる、
ここは、地球環境のすべてが集まる場所です。
そのチリに行く大きな理由が「風」です。
「チリは、世界で最も強く風の吹く土地。
まさに、『地球の呼吸』を感じられる場所。
北から南に鳥瞰図的に地球を眺めながら、
風をめぐる壮大で繊細な、地球の姿を撮影したい。」
地球の風を求め、真実を目撃する旅へ出ます。
遠い海の向こうから送られてくる桃井さんの写真を、
日本で受け取った若者たちがいました。
地元の逗子海岸を守るための活動にも参加している
キマグレンの2人です。
写真とともに海を越えてやってきた「風のメッセージ」。
それを今回、2人は曲に仕上げてくれました。
写真家とミュージシャンの素敵なコラボレーションが実を結びます。
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Tags: TV
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12月 31st, 2009
niwanoniwaは2009年12月7日に
名古屋にある椙山女学園大学で
デザインと出版について、講義させていただきました。
題名は「廻り道ノススメ」
◉目先の就職活動や会社に入ることがすべてではない。
◉日常のあらゆることにアンテナをはって、受信する。
◉ネットやメールが飛び交う中で
面と向かって、人に会い、話すことがいかに大切であるか。
◉今後の社会に必要で不足することは、コミュニケーション能力である。
◉とにかく、旅をして、遊べ。
◉アナログな回り道こそ「仕事」だ!
ということを就職最前線の大学生達に伝えてきました。
装丁や写真集のディレクションは恋愛に近い
恋愛のように一冊ごとに異なる思い入れがある
二人のぶつかりあいも、発酵の一つ
当日は、大学生だけではなく、
教授の方々にも多数お越しいただき、とても感謝しております。
途中で開高健さんの出版人マグナカルタ九章を
題材にさせていただきました。
本当にすべてが凝縮された九章だと改めて実感しました。
出版人マグナカルタ九章
niwanoniwaの編集者、田村知子も突然のサプライズ参加
質疑応答はこっちも勉強になる
時間内に、簡潔にシンプルに相手に伝えることが、
いかに難しいかをヒシヒシと感じました。
また、スライドの下準備の作業工程において
自分たちがしてきたことや、これからするべきことを見えてきて
今年一年を振り返る上で、とても有意義で貴重な時間となりました。
私達を呼んでいただいた椙山女学園大学 堀田あけみ準教授をはじめ
椙山女学園大学のみなさま
ありがとうございました。
堀田あけみ先生ありがとうございました
山下リサ
三村漢
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12月 2nd, 2009
三村デザイン事務所で藤原新也「黄泉の犬」文庫の
カバーデザインの仕事をさせていただきました。
文庫版は単行本のカバー
「人間は犬に食われるほど自由だ」とは異なる
写真で進めることになりました。
34年後に振り返った「印度放浪」と
その先の時間軸との交錯をとても感じた一冊でした。
藤原新也さんとのお仕事は
その一線たる志想の高さと
溢れるアイデアに
いつも惚れ惚れしてしまいます。
編集された藤田淑子様、
単行本に続き、ありがとうございました。
おかげさまで、がっちりと嵌ったと一冊となりました。
本屋で見るのを楽しみにしております。
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以下、文藝春秋より
「僕は今までそれを語ろうとしなかった……」。
青春の旅を記録した『印度(インド)放浪』から34年――
長きにわたり著者が封印してきた衝撃の体験が、ついに明かされる!
オウム真理教事件にまつわる驚愕の新事実、
そしてカルトに惹かれてゆく若者たちの心を繊細に描き出した藤原新也、
インド紀行完結篇。
解説・森達也
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12月4日発売です。
amazonは以下から。
単行本はこちらから。
文庫本はこちらから。
Tags: book design
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11月 27th, 2009
女の選択(NHK出版) 今野由梨/著の
カバーデザインさせていただきました。
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今野由梨の著書「女の選択」と連動した
女性のコミュニティーはここから。
以下引用。
人生のさまざまな場面で「選択」を迫られる女性たちに、
女性起業家の草分けであり“100歳現役”を唱える著者が語る本音のアドバイス。
何千、何万と、数えきれない人生の選択を繰り返し、
常に全力で苦難を乗り越えてきたからこそ語れる、明確で力強いメッセージ。
今日からのあなたを変える、出会いの一冊です
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編集プロダクションあぐ社長/田畑則子様、
公私に渡ってお世話になっております。
冴え渡る敏腕っぷり!! さすがでした。
いい本になりました。 ありがとうございました。
春は千葉でBBQしましょう。
「女の選択」は今日11/27発売です。
amazonはこちらから。
Tags: book design
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11月 13th, 2009
秀英明朝エロス
もっと遠く! もっと広く! の
中吊り広告が凄かった。
1983年11月のことである。
当時はこんなエネルギーがぴゅんぴゅん溢れていた。
2009年、ほとんどのエディトリアルデザインは
完成図が画面で視認できる。
視覚で仕事をしている気がしてくる。
デザイナ−も、出版社も、編集者も、著者までもが
すぐ修正できると思ってるし、実際にできてしまう。
水族館の魚のように、緊張感が格段に薄い。
最近までだ。
「見えない」作業に、赤い血が通っていた。
真っ黒なカーテンの向こう側を透視するように
脳内でガツガツ写真と文字を組み立てて、
紙に線を引く、その上に赤字で指定を書く、
ポジはダーマトで、タイトルは暗室で紙焼きに…
それでもまだ完成図は確認できない。
関わる全員が共通意識を背負って、
「ひとつ」を脳で作り上げる。
印刷所から初校が来て、初めて我が子と対峙する。
一発勝負の緊迫とキラメキと喜びのエネルギーが
全員のそこには存在していた。
視覚は、入り口でしかない。
脳みそを越えるツールなんてない。
便利になった分だけ、使い倒せ。
便利になった分だけ、面倒くさく。
便利になった分だけ、振りまわせ。
そして、俺が生きた記憶を
ここに標そう。
もっと遠く! もっと広く!
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11/6、30歳最後の夜に、
渋谷にniwaメンバーで
ドキュメンタリー「へんりっく 寺山修司の弟」を観に行った。
並んでもらった整理券は「30」と「31」
その1時間後、31歳になった。
さて、この1年が
人生でどんなに深い深い1年だったか孫に語れるように
悠々として急ぎましょうか、開高さん。
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11月 8th, 2009
この2人は、青春を共にした中学高校の同級生だ。
10年後に、また同じ世界で相対し、あの頃と変わらず
「時代はそしてまたひっくり返り、そしてまた悠々と急ぐんだあ!!」
なんてベロンベロンで話していて、吐きそうだったけど、気持ちよかった。
五十嵐一晴はフォトグラファーだ。
ハッセルブラッドと遊ぶ無邪気な顔の角の生えたイガちゃん
大学在学中から、
音楽界(日本のレゲエの現場を最初にとり始めたのは彼だ。)を
メインに写真を撮り続け、
そしてフォトグラファーになった。
そんな彼がniwaに
作品を見せに、魅せに来てくれた。
驚いた。
仕事としての作品集ももちろんな完成度だが、
個人の作品は、一枚一枚が強い。
自然の力と対峙し感じて吸収した事実が
写真の中から汲み取れて
僕はそれがパンと頭の中に弾けた。
ヨセミテすごいっす。
HPはこちら
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大原大次郎は作家/アートディレクターだ。
個展会場前にて(すごいエネルギーだよ、おーはら君)
高校時代から、非凡な才能で、
常に同級生をあっと言わせてきた
努力型の天才だとおもう。
雑誌「少年くそマガジン」の発行が思い出深い。
類いまれな音楽バカが集った変態学年だったわけだが、
本人はもとより、各ジャンルに特化したメンバーに
レビューや記事を書いてもらい
それを集めて定期的に発行していた。
これがまたとんでもない内容で、僕も多くを学んだんだ。
自分が目指すこと、好きなことに対する姿勢は
彼以上の人間を僕は見たことがない。
HPもすごいかっこいい。
そんな彼はいま個展を開いている。(ごめん、明日まで。。)
詳細はこちら
思い入れがなかったとしても、今年一番良かった。
ありがとう。
そんな二人が新しくオープンした
クリエイティブスタジオANSWR(アンサー)ギャラリーのオープニングで作品を展示している。
こちらは池尻で11/15まで。ぜひ。
詳細はこちら
同級生コラボっ!!
Tags: people
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11月 3rd, 2009
不死山富士鳥
富士山頂上で日の出直前に見た雲と星の一瞬。
Tags: other
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