Archive for 12月, 2011

「春を待つ里山 原発事故にゆれるフクシマで」山口明夏・会田法行(ポプラ社)

月曜日, 12月 26th, 2011
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春を待つ里山 原発事故にゆれるフクシマで」(ポプラ社
写真=山口明夏 文=会田法行のアートディレクションをさせていただきました

東北地方太平洋沖地震から、はや8ヶ月。
多くの人の身体と心に深い傷を残したままです。
そして放射能被害もまた、これから長い間、
深刻な被害をもたらすことでしょう。

そのフクシマで、今を前向きに生きようとする人々を
現場で撮影された多くの写真と共に紹介し、
また、原子力発電とは一体何かを知るきっかけになる一冊として完成しました。

これは児童書です。
これからを担う子供達にぜひ読んでいただきたいと思います。

カバー周り


帯(カバー背と帯には蛍光色DIC2545Sを使用)


表紙(特色1C)


表紙をピンクにして、春をイメージ。カバー越しにチラッとピンクが気に入ってる


表紙


表紙タイトル文字は擦ったように


印刷所は、瞬報社写真印刷さまにお願いしました。
少数精鋭の優秀なプリンティングチームが、
より一層残る本に魔法をかけてくださいました。
印刷立ち会いもスムーズに進みました。ありがとうございました。

両面同時印刷(32P分)は速い速い! 凄い技術の結晶。(撮影=会田法行)


 
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単行本: 112ページ
出版社: ポプラ社 (2011/12/21)
言語 日本語
ISBN-10: 4591127044
ISBN-13: 978-4591127049
発売日: 2011/12/21
商品の寸法: 21.9 x 15.9 x 1.9 cm

内容紹介
2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起きました。
津波による甚大な被害は、ニュースを通して、大きな衝撃を与えました。
一方、今までと変わらな穏やかに見える里山にも深刻な被害が起きています。
福島第一原子力発電所の事故による放射線被害です。

ある日突然、自分たちの住む場所を「計画的避難区域」に指定されてしまった人々。
農業・酪農を営む人々にとって、それは住む場所を変わるということにとどまらず、
生活そのものを奪われるということでした。
また、放射線被害は長い年月続いていきます。未来をも奪われた人々。
それでも前向きに生きようとする人々のの「今」を写真と共に紹介ししました。
また、わたしたちの生活に大きくかかわる原子力発電とは
一体何なのかを考えるきっかけになる一冊です。
 
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山口明夏さま
今回は初めてお仕事をさせていただき、ありがとうございました。
独特のタッチで捉えた家族の表情や空気感、とてもグッときました。
写真で伝えられること、写真でしか伝えられないこと、見つけていきましょう!
そして、また仕事をご一緒できることを楽しみにしております。

会田法行さま
いつも大変お世話になっております。
今年1年は本当に色々なことがありました。
会田さんとのお仕事に関われたこと、大変光栄に思います。
おかげでとてもとても多くの事を知ることができました。
これからも、僕らが出来ることを続けて行きましょう!
よろしくお願いいたします。

萩原由美さま
父の事務所以来、またお仕事をご一緒できましたね。
僕らが子供たちに伝えなければいけないことは沢山あります。
その一つに関わることができて、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも僕らなりにできることを話し合い、考えていこうとおもいます。
児童書だからこそできることを探してみます!
今後ともよろしくお願いいたします!

 
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「観月観世 或る世紀末の物語」曽野綾子(集英社文庫)

木曜日, 12月 15th, 2011
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 「観月観世 或る世紀末の物語」(集英社文庫)
曽野綾子先生の装丁をさせていただきました。

「カンゲツカンゼ」と読みます。
 
文字が月明かりで光っている効果を出したかったので
黄色ぼかしで浮き上がらせました。

単行本の緒方修一さんの装幀が内容とも整合していて
とても素晴らしいデザインでしたので、着地点にとても悩みましたが
数種類のラフ案を曽野先生には気に入っていただけたようで一安心。

単行本(装幀=緒方修一/装画=立原位貫)


 
今回は、立原位貫先生の横位置の絵をトリミング無しで活かしたい理由から
曽野先生はこちらを選ばれました。

カバー

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文庫: 216ページ
出版社: 集英社 (2011/12/15)
言語 日本語
ISBN-10: 4087467783
ISBN-13: 978-4087467789
発売日: 2011/12/15
商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
 
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作字したタイトルの「月」の字にもいろいろあります。
たとえばこれ。
過去の偉人の書を参考にしたりします。
みなさんはどの月が好きですか?

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「山岳島 屋久島」秦達夫写真展(canon)ディレクション

日曜日, 12月 11th, 2011
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A1ポスター(満月の光に照らされた縄文杉!!)


秦達夫写真展「山岳島 屋久島」 canonギャラリーS
デザインディレクションをさせていただきました。
 
秦達夫さんと初めてお会いしたのは、
今年のNature Photo Aid 2011復興支援チャリティー写真展でのこと。
 
その縁が、canonでの写真展ディレクションのお話に繋げてくれました。

写真展DM


DM用封筒


A4チラシ表


A4チラシ裏


古代の書体「木活字」を古い文書から拾って作字。写真集にも使っていただいております


 
10月に屋久島に行く機会がいただきました。
1年のうちほとんどが雨の屋久島。
生まれるべくして生まれた生態がそこにありました。

写真展では
自然がそこにあるような構図と
強いメッセージ性で迫った写真が盛りだくさんです。
山岳部だけではなく、海中や雪の屋久島などなど、
普段みることができない作品の数々!!

屋久島に行ったことある方、興味がある方、
野宿野郎から山ガールの方まで老若男女で楽しめます。
ぜひ品川に寄ってみてください。

壮大な力と大地の安らぎ、自然の豊潤がそこにあります。

会場内用巨大バナー(完成が楽しみ!)


 
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■写真展詳細
2011年12月22日(木)~2012年2月7日(火)
開館時間:10時~17時30分
休館日 日曜日・祝日 ※年末年始休館:12月29日(木)~2012年1月4日(水)

canonギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F
03-6719-9021
品川駅より徒歩約10分

くわしくはこちらから
  
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秦達夫(はた・たつお)

1970年長野県生まれ。
自動車販売会社退職後、バイクショップに勤務。
家業を継ぐ為だけに写真の勉強をはじめるが、
写真に自分の可能性を見出し写真家を志す。
写真家竹内敏信氏のアシスタントを経て独立。
「継承」をテーマに自然風景や民族芸能を精力的に取材。
アマチュア指導にも定評がある。
EOS学園東京校講師。
2011年12月に写真集『山岳島 屋久島』を上梓。
 
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秦さま
お仕事をご一緒させていただきありがとうございました。

屋久島の裏側の強さを教えていただき、
いまだに余韻に浸っております。
また屋久島に帰りたいです。

見た人の心の芯にデーンと直立する写真展になりますように。
今後ともよろしくおねがいします。
 
 

秦さんが教えてくれた屋久島の民宿のご夫婦と飯最高だったな。三岳と唐揚げ。歴代一位の宿。

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巨大バナーが完成!圧巻。
 

会場入口を見上げると・・・

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「偶然完全 勝新太郎伝」田崎健太(講談社)

金曜日, 12月 2nd, 2011
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表1


 
「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社
著=田崎健太の装訂・本文デザインをやらせていただきました。

田崎健太さんとは、niwanoniwaとして、
辺境遊記(英治出版)、安田忠夫引退興行などなど
公私ともに大変お世話になっております。

著者の田崎さん本人の秘話はこちらにたくさんあります。
ぜひ読んでみてください。
  
 
今回は、カバー写真(裏のカットも)に
尊敬する操上和美さんが
撮影されたカットを使用させていただきました。
クレジットに名前が並んだだけで、感動です。
ご覧いただければわかるとおり、とても強い写真です。
 

帯付き

強い写真ですので、文字周りはベーシックにして、
お互いが邪魔しない位置で、相乗的に生きてくるようにしました。
   

表紙

表紙は銀1色で刷ってみました。評判良し! うまく色が出てよかった〜
 

本文指定

402ページと長編なので、疲れるストレスが無いように組みました。
 
 
 
タイトル書体は、勝さんがご活躍されていた時代の
活版印刷で使われていた伝統的な活字を取り寄せて、作り込みました。
 

よ〜くみると細部がギザギザになってたり。うん、アナログは最高だ


  
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グウゼンカンゼンカツシンタロウデン
偶然完全 勝新太郎伝
著者: 田崎健太
出版社: 講談社
発行年月日:2011/12/02
サイズ:四六判
ページ数:397
ISBN:978-4-06-217474-9
定価(税込):1,995円

こんな痛快な男はもうどこにもいない
「大統領や首相の代わりはできるけど、勝新の代わりは誰ができるんだ?」
「今後はパンツをはかないようにする」
「俺としゃぶしゃぶか? 一つ“シャブ”が多いんじゃないか?」
「最後の弟子」が描く「最後の役者」勝新の真実
みんな勝新が大好きだった

<主な内容>
何度呼んでも起きまへん/資本金ってなんだい?/中村玉緒との夫婦生活/
俺が座頭市なんだ/勝プロダク損/百年早い/仲代とは終わったな/
石原裕次郎とどっちが格好いい?/騙したい奴には騙されてやればいい/
大変なことが起こったんだ/神が降りて来ない/今後はパンツをはかないようにする/
俺の弟子になったんだって?/なんで、ここなんだい?

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田崎健太さま
講談社編集者Mさま
 
この度は、お仕事をご一緒できたことを大変うれしく思います。

お話をいただいてから一年弱。
細部まで作り込めることができて、
niwa no niwaとしても大切な1冊となりました。

完成にとても満足いっております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
 
 

 
カバー下から覗く銀が気に入っています

 
 
 

出版記念パーティにて(左から、三村、下田昌克画伯、田崎健太さん、大西美穂女史の辺境遊記チーム)

amazonは、こちらから

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追記

講談社「今月のグッド・ブックデザイン」に選ばれました〜!!やったー。
 

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