Posts Tagged ‘book design’

KYG協会「遺伝子栄養学 基礎と応用」上下巻

水曜日, 8月 24th, 2011
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三村・山下がデザイン、田村が編集というniwanoniwaシフトで
遺伝子栄養学の教科書の表紙/本文全300ページを
丸々1冊、作らせていただきました。

KYG協会のみなさま、
現場の視点や意向など、わかりやすく伝えていただきました。
貴重な経験をありがとうございました。
 
教科書という学習を目的としたレイアウトは、
「理解を早める」目的のレイアウトが必要とされ、
雑誌やムック本とは全く違った視点から作ることに興奮してしまいました。

文字組はもちろんのこと、
色使いや、見出しの大きさ、イラストとの兼ね合いなど、
緻密なベース作りに一番時間を費やしました。

結果、完成本をいただいて感無量でした。
イメージ通りにできたとおもいます。
ありがとうございました。
 

 
最後に、オール2色刷りという制約のなかで
完璧以上の仕事をしてくださったイラストレーター、
ヨコイまこさんに最大の感謝と賛美を送りたいと思います。

人体、細胞、遺伝子系のイラストで
ヨコイさんの右に出るものはいませんっ!!

今後ともよろしく御願いします。

三村・山下・田村

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芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代

木曜日, 7月 28th, 2011
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芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代の
装訂と本文レイアウトをやらせていただきました。
 
 
 
『メンデルスゾーンとアンデルセン』(さえら書房)の文庫版ということで
装訂・本文レイアウトを一新することに。

著者は、 大好きな中野京子さん。
 
中野さんの装訂は、ミステリアスで特徴的なものばかり。
「怖い絵」はとても有名ですよね。

中野京子さんテイストにはこの写真しかない!ということで
メンデルスゾーンの肖像画で即決。
 
結果、内容とも合致したミステリアス装訂になりました。
人を想うことは、人の一番の楽しみかもしれません。
評判も上々です。
  
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結婚式で必ず流れる“あの曲”はこうしてつくられた
名作に隠された真実に迫る傑作評伝

 
19世紀前半、ロマン主義全盛の時代を生きた作曲家メンデルスゾーンと作家アンデルセン。
生まれも容貌もまるで正反対の二人を結びつけたのは、奇跡の声を持つ歌姫だった。
三者三様の想いを胸に秘め、創作活動に没頭する彼らを待ち受ける過酷な運命とは……。
『結婚行進曲』や『醜いあひるの子』など、
不朽の名作を生み出した芸術家たちの知られざる一面に、『怖い絵』シリーズの著者が迫る。
  
試し読みはこちらから。
  
■出版社:集英社
■ISBNコード:978-4-08-746721-5
■判型/総ページ数:文庫判/224ページ
■定価:500円(税込)
■発売年月日: 2011年7月20日
 
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集英社 飛鳥壮太さま
いつもお世話になっております。
『科学の扉をノックする』に引き続き、ありがとうございました。
いい意味でクセのある本をこれからも作っていきましょう。
今後ともよろしくお願いいたします。
 
amazonはこちらから
  
 
 

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インフォグラフィクス「原発」(岩波書店)

水曜日, 7月 6th, 2011
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インフォグラフィクス「原発」 
放射性廃棄物と隠れた原子爆弾(岩波書店
エステル・ゴンスターラ著/今泉みね子訳
の日本語レイアウトをさせていただきました。

今年の2月から出ていた企画に
あの東日本大震災が重なりました。

核に揺れているのは日本だけではありません。
いま、世界と「核」に何が起きているのか、

子供でもわかるインフォグラフィクスで見せることで
その重大さが目に飛び込んできます。

一度本屋さんで探してみてください。

【最も美しいドイツの本2009受賞】をしたこの本には
僕らが知らない「原発の今」がここに詰まっています。
ぜひ、ご家族や友達、子供達に読ませて欲しい1冊です。
 

原子力発電所が世界にどれくらいあるのか知っていますか?


 
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いつ収束するのか、影響がどこまで広がるのか、
まだ誰にもわからない福島第一原発の事故。
 
日本のどこにいくつの原子力発電所があり、
その廃棄物問題がどんな状態にあるのかについては、
事故前に比べるとかなり認知度が上がったように思います。

しかし世界に目を向けると、どうでしょうか。
ドイツやスイスでは脱原発を決定したこと、
イタリアでは原発再開を凍結したこと、
フランスが世界一の原発依存国であることなど、
各国の情勢も少しずつ伝えられていますが、
まとまった情報が得られる機会は少ないようです。
 
世界にいくつの原発があるのか。それはどこにあるのか。
核廃棄物はどこに捨てられるのか。その輸送ルートは。
チェルノブイリ事故の本当の被害者数。過去の核実験の詳細と場所。
 
本書は、原子力と廃棄物をめぐる世界各国の過去と現在を、
さまざまな事実とデータにもとづいて、
美しく印象的なグラフィックで表現しています。
これからの原子力とのつきあい方を考えるきっかけとして、
ぜひご覧ください。(編集部)
   

核兵器保有国って全部知っていますか?(世界地図を炉のアイコンと色で可視化)


 
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著者/エステル・ゴンスターラ
ドイツで放射性廃棄物の処分場として使用されているアッセ,将来の処分場として準備中のコンラッドに近い村で育つ.2008年よりブックデザイナーとして活動.2009年7月にミュンスター大学で卒業制作として本書を作成.

訳者 /今泉みね子(いまいずみ みねこ)
環境問題ジャーナリスト,翻訳家.国際基督教大学教養学部自然科学科卒.現在,フライブルク市在住.著書に『クルマのない生活――フライブルクより愛を込めて』(白水社),『ドイツ発、環境最新事情』(中央法規出版),訳書に『ソーラー地球経済』,『巣をつくる あなをほる 虫の子育て』,『野をわたる 風にのる 植物のたび』(以上,岩波書店),『オオカミと生きる』など.

大型本: 120ページ
出版社: 岩波書店 (2011/6/25)
ISBN-10: 4000053221
ISBN-13: 978-4000053228
発売日: 2011/6/25
商品の寸法: 29.2 x 21.2 x 0.8 cm
   
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岩波書店
E・Sさま

今回は、このような時事の本を担当させていただき
ご一緒に仕事をできたことを光栄に思います。

この本を読むことによって
人の意識が変わっていくと信じています。
現に僕も変わりました。

本の作り手として、残る1冊になりました。
めったにできない経験をありがとうございました!!

追加された東日本大震災に関するページ


amazonはこちらから
 

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たくさんのふしぎ「バシリスク」(福音館書店)レイアウト

金曜日, 5月 27th, 2011
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表紙気に入っています


 
たくさんのふしぎ「バシリスク」(福音館書店)の
レイアウトをさせていただきました。
 
写真家・嶋田忠さんが、
文と写真の絶妙な組み合わせで、
南米の大トカゲ「バシリスク」を
かなり専門的な視点から紹介します。
 
子供にもとてもわかりやすい一冊に仕上がりました。
 

ぐいぐい見てきます。


 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
南米コスタリカを訪れた写真家の目の前に、
川の水面を横切る緑色の影が!

その正体は体長が80センチにもなる
大きなトカゲ“バシリスク”でした。
 
このバシリスクに魅せられた写真家は、
その水上走りの秘密を探るべく、
毎日朝から晩まで観察し続けました。

水上を走るふしぎな能力が
粘り強い観察から明らかになっていきます。

定価700円(本体価格667円)
ページ数:40
サイズ:25X19cm
初版年月日:2011年07月01日
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
福音館書店 たくさんのふしぎ編集部 山形昌也様
いつもお世話になっております。
毎回「たくさんのふしぎ」は、
レイアウトしていて学ぶことが多いとともに
作っていて楽しんでしまう笑顔の仕事でした。
ありがとうございました。

嶋田忠
瞬写から、ニヤニヤしてしまう写真まで
さすがの一言です。
またご一緒におもしろいお仕事させてください。
ありがとうございました。

今後ともよろしくおねがいします。

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ユニクロ★デコ・リメイク (雷鳥社) ブックデザイン

日曜日, 5月 22nd, 2011
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カバーデザイン


「ユニクロ★デコ・リメイク カンタン 楽しい あなたにもすぐできる」(雷鳥社)の
装丁・本文レイアウトデザインの仕事をさせていただきました。
  
 

*********
  
以下、本文より
 

デニムをデコるあんな技


「クリエイター10人のデコスタイル」に息子と出させていただきました。


お役立ちアイテムも多数掲載


 
*********
 
 絵を描く、ハンコを押す、かわいい端切れをつける……
「これ、どこに売っているの?」と言われたら勝ち!

私たちが普段着ているユニクロを、もっと楽しむためのアイデアブックです。
そのまま着てももちろんOKだけど、ひと手間加えれば、
カンタンに自分だけのオリジナルブランドができちゃいます。
 
本書では、デザイナー、スタイリスト、手芸家など、
モノを生み出すプロたちの、発想や色遣いがオシャレな
デコ・リメイク術を公開するとともに、
一般公募の中から選ばれた21名による
気軽に真似できるユニークなデコも紹介します。
見ているだけでも楽しい本です。

タイトル周りはジェリービーンズ風に

1章:クリエイター10人のデコスタイル
2章:3STEPで自分だけのオリジナルブランドづくり
3章:自由に楽しくー21人がデコテク公開

と内容もかなり充実しています。
ぜひご覧ください。
 
*********
  
以下、自分が着た服のカスタマイズ中の写真
 

フード周りと全部チャックの側面にステッチを施す


フード裏に水玉布を縫い付けた


 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
著者:佐々木戸桃 五十嵐友美
予価:¥1260(本体¥1200+税)
単行本: 85ページ
ISBN-10: 4844135678
ISBN-13: 978-4844135678
発売日: 2011/05
商品の寸法: 20.8 x 14.8 x 1.2 cm
出版社:雷鳥社

活動多岐な著者の佐々木戸桃様 五十嵐友美
この本に関わらせていただき感謝します。
今後ともよろしくお願いします。

雷鳥社名物編集者・安在美佐緒様
今回も貴重な経験だけでなく、なんと親子撮影まで!!
本当にお世話になりました!!
この一冊にかなり濃い思い出が詰まっております。
今後とも人生デコりましょう!!

amazon→ ユニクロ★デコ・リメイク―カンタン楽しいあなたにもすぐできる

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PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年 

金曜日, 4月 22nd, 2011
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ロバートキャパとヘミングウェイという
時代を作った2人の交差した時間を、
写真と文章で綴る話題作!!
 
「PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年」の
装丁・本文レイアウト・文字組を
三村淳と共作でディレクションさせていただきました。
4/28発売です。
心に突き刺さる写真に最近出会いましたか?
 

カバー周り


帯付き


 
★Ernest Hemingway
アーネスト・ヘミングウェイ
1899~1961年。20世紀アメリカ文学を代表する文豪。
釣り、狩猟、闘牛、ボクシングを愛したタフガイな作家として、
またパリ、スペイン、イタリア、アフリカなど
世界を股にかけた移動派の作家としても知られる。
代表作は『日はまた昇る』『誰がために鐘は鳴る』『老人と海』など多数。
1954年にはノーベル文学賞を受賞した。
 
 
★Robert Capa
ロバート・キャパ
1913~1954年。20世紀を代表する戦争写真家。
ハンガリーの洋品店の息子エンドレ・フリードマンとして生まれる。
1931年国外脱出。ライカA型で撮ったトロツキーの写真でデビュー。
その後、ロバート・キャパの名前で数々の傑作戦争写真を発表する。
1947年には写真家仲間たちと写真家集団マグナム・フォトを設立した。
 
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 ★著者=山口淳
1960年、兵庫県生まれ。大学在学中から雑誌の編集に携わり、
卒業後は、ファッション誌、旅行雑誌、モノ情報誌などで
エディター、ライター及びディレクターとして活動後、ライター専業に。
服飾とプロダクト全般に詳しい。
著書に『ヘミングウェイの流儀』(日本経済新聞社)など。

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★内容紹介
キャパ撮影のヘミングウェイの写真を軸に、
2人の出会いと交流、エピソードを集大成。
 写真が語る、文豪と報道写真家の「精神的養子縁組」の記録。
《ヘミングウェイ没後50年記念出版》

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PAPA & CAPA ヘミングウェイとキャパの17年
★単行本: 146ページ
★出版社: 阪急コミュニケーションズ (2011/4/28)
★ISBN-10: 4484112086
★ISBN-13: 978-4484112084
★ 発売日: 2011/4/28
 

 
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山口淳さま
阪急コミュニケーションズ鶴田 寛之さま
いつも大変お世話になっております。
 
今回も熱く、男臭く、そして残る本に
関わらせていただきありがとうございました。
 
今後ともどうかよろしくお願いします。

 

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文芸社文庫*フォーマット制作

木曜日, 3月 10th, 2011
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文芸社文庫フォーマットの制作を、
三村淳デザイン事務所で担当させていただきました。

 

カバー*指定紙

表紙*指定紙

帯*指定紙

トビラ*指定紙

奥付*指定紙

 

文庫本のフォーマットデザインは、
ブランドの顔となっていく重要な仕事です。

あらゆるタイトルや内容、装丁が来てもハマるように、
偏らないデザインが求められます。

編集部と細かいやりとり・作業を繰り返し行ない、
結果、シンプルでわかりやすい中に
会社の色をしっかり出せるデザインに着地しました。

 

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書き溜めた飾り罫群

 

表紙とトビラに使用された「飾り罫」は
普段書き溜めている手書き集をベースに
多くのラフを作成しました。
今回は、上画像の一番右の罫が選ばれました!!

 

クリアにして、最終的にこうなりました。(タイトル他ダミー)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

文芸社編集部 佐々木さま
今回のお仕事を通して、
多くの経験と客観視の大切さを再確認させていただきました。
ありがとうございました。

 

完成見本が届く時が一番うれしい!!

 

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死ぬには良い日だ|デニス・バンクス/リチャード・アードス

土曜日, 10月 23rd, 2010
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「死ぬには良い日だ」(三五館)
著=デニス・バンクス/リチャード・アードス
訳=石川史江/越川威夫
の装訂をniwanoniwaでやらせていただきました。
 
 
2004年デニス・バンクス/リチャード・アードス共著
「Ojibwa Warrior」(オジブエの戦士)日本語版です。
 
インディアンの実情を踏まえながら、
その中で諦めない強い精神や挑戦が
ふんだんに盛り込まれた内容になっています。
 
米国、カナダ、ドキュメンタリー大賞受賞作品
映画『死ぬには良い日だ(原題・A Good Day to Die)』
映画公開に先駆けての出版となりました。
かなり内容がコアで濃いです!!

10/28 来日されたデニスと興奮中のniwa2人


 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   
以下、越川威夫さんの言葉を転載いたします。

◎はじめに

この度、”Ojibwa Warrior”(オジブエの戦士)の日本語版「死ぬには良い日だ」が三五館から出版されることになり、大変嬉しく思います。私は、デニスと30年来の友人で、現在米国法人、ピアザ・トレーディング役員の傍ら、ナワ・カミッグ・インスティチュート(Nowa Cumig Institute)のアドバイザーをしています。NCIは、教育及び環境保護活動の米国NPOとして、「自然と命の尊さ」を伝えることをミッションに、 2002年にデニスら有志が、山本正旺氏(隅田商事株式会社社長、NCIスペシャルアドバイザー)のサポートでミネソタ州に設立しました。ナワ・カミッグは、デニスのインディアン名です。

◎自伝「死ぬには良い日だ」について

自伝「死ぬには良い日だ」の原本は、デニス・バンクスと故リチャード・アードス氏の共著で、オクラホマ大学出版局から2004年に出版されました。リチャードさんは、オーストリア人ながらアメリカン・インディアンのクラシック・ストーリーを確立した作家で、米国先住民の立場で描写した多くの作品を残し、代表作の「ラコタ・ウーマン」は映画にもなっています。リチャードさんとデニスは、1969年に出会い、アメリカン・インディアン・ムーブメント(AIM)を通して親交を深め、1989年に深い信頼関係から、英語の自伝出版を企画しました。1992年にワーナーブラザーズ社と映画契約し、確かな手応えを得ました。その後、ケンタッキーに引っ越したデニスが、年1回リチャードさんを訪問し作業が続けられました。1998年に、デニスが生まれ故郷のミネソタ州リーチレイク居留地に引っ越してしまい、作業が頓挫。2001年に、山本正旺氏のサポートで、私がデニスとリチャードを訪問し、インタビューを再開、2004年に出版に漕ぎ着けました。デニスとの仕事は、いつも行動力と忍耐力の勝負で、日本語版も例外ではありませんでした。翻訳の石川史江さんとの、運命的出会いまで、何人もの翻訳家と試み頓挫した苦い経験もあります。 1989年の企画から日本語版出版までに、実に21年の歳月が流れた事になります。

◎映画「死ぬには良い日だ」について

2004年に、「死ぬには良い日だ」の原本が米国で出版され、デニスの自伝映画化が復活。2006年にはデニスと山本正旺氏の合弁会社、オジブエ・ウォーリア・プロダクションズLLCを加州に設立しました。70年代デニスの一番のスポンサーであった、俳優の故マーロン・ブランド氏の関係から、“ゴッドファザー”シリーズの有名プロデューサー達が興味を持ち、チェロキー族の血を引く人気俳優のジョニー・デップ氏とも話し合いました。シナリオは、何とか完成しましたが、未だ正式契約には至っておりません。しかし、そのシナリオ作家のチャクトー族のリン・ソルトとパートナーのデビッド・ミューラー(映画ダライラマ・ルネサンス)が、ドキュメンタリー映画”A Good Day To Die”「死ぬには良い日だ」の制作を提案し、目出度く監督に就任、2007年12月に製作開始しました。
2008年2月に、1978年の”ダ・ロンゲスト・ウォーク“の30周年記念で米大陸横断行進 ”ロンゲスト・ウォーク2“(LW2)は環境問題をテーマに行われました。私は事務局を手伝うとともに、映画「死ぬには良い日だ」の共同プロデューサーとして、映画製作に参加。撮影は、全米10都市に及び、日本の砂川(東京立川)と広島にも渡り、撮影に一年、編集に一年が費やされました。そして本年、待望の映画「死ぬには良い日だ」が完成しました。映画「死ぬには良い日だ」は、オクラホマ州のデッドセンター映画祭 、カナダ・アルバータ市のドリームスピーカーズ映画祭で、すでに長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、10以上もの映画際に招待されています。今月、LA とNYの映画館で、2週間限定で上映され、エール大学でもデニスの特別講義と試写会が開催され大好評でした。なお、本格的上映は、来年3月のアカデミー賞発表後ですが、すでにアカデミー協会に脚本及び原稿が歴史的意義を評価され、永久保存されることが決定、受賞が期待されます。

◎デニス・バンクスの魅力

現在、全米で250万人(2000年国勢調査)と言われているアメリカン・インディアンの生活は、ごく一部がカジノで経済的に潤っているものの、多くの家庭は貧困、アル中、自殺、家庭崩壊等の問題を抱えています。そこで、インディアンのみならず、次世代に希望を与えることがNCIの使命と考え、デニスらは来年2月に糖尿病撲滅の健康問題に焦点を当て、“ロンゲスト・ウォーク3(LW3)”を行うと宣言しました。2008年のLW2後、デニスは疲労困憊し、心臓発作で倒れたにもかかわらず、ネバー・ギブアップ(決して諦めない)の精神で、また果敢挑戦しようとしているのです。デニスとAIMの活動を描いた、自伝と映画「死ぬには良い日だ」を、皆様に合わせてご覧頂き、デニスらの不屈の精神を少しでも理解して頂ければ、誠に幸いであります。デニスも、本年4月 12日で73歳になりました。アメリカン・インディアンの平均寿命をはるかに越えた高齢と言えます。昔から、デニスは楽しいことやジョークが大好きで、基本的には、誰でも分け隔てなく接する事が出来ますが、聖人君子ではありません。AIM等の運動のために、家族を犠牲に多くの間違いを起こした事も、本人の自覚するところです。しかし、だからこそ挫折したり落ち込んだりする人々、弱者の人々の気持ちが分かるのです。人々と共に笑い、そして泣くことが出来る非常に人間くさいところが、デニスの魅力だと私は常々感じています。また、デニスが命がけの運動をしていながら、何とか生き残れたのは、彼の楽天的な性格が幸いしていると、私は信じています。逆境での悲観的状況を積極的行動に転換することが、デニスには出来るのです。デニスは、本人が言うように、いたずら好きのトリックスター(神話的奇術師)なのですが、人々に良い結果をもたらすヒーローとも言えるのです。来月24日には、デニスは名古屋のCOP10(生物多様性の国連会議)のコンサート会場で、友人の喜多郎さんと共に熱演し、また新しい「出会い」を演出することでしょう。そして、28日の皆様との新たな「出会い」も楽しみにしておりますので、何とぞご参加をお願い申し上げます。

2010年9月吉日記
越川威夫
  
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10月 28日デニス出版記念会・試写会

デニス・バンクス「死ぬには良い日だ」特別イベントご案内
10月28日(木) 原宿表参道 ピアザ・アッセンブリー・ホール
第1部 出版記念会 午後6ー7時20分(会費2千円)
第2部 映画試写会 午後7時40分ー9時10分(本購入により入場無料)
   
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
単行本: 398ページ
出版社: 三五館 (2010/10)
ISBN-10: 4883205185
ISBN-13: 978-4883205189
定価:1800円+税

amazonはこちらから
死ぬには良い日だ—オジブエ族の戦士と奇跡
     
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三五館編集部の石黒洋記さま! 
今回、初めて仕事をご一緒させていただきました。
 
心から感奮する仕事をありがとうございました。
ゲラを読ませていただいた時点で
僕はテンションが上がりきってしまいました。

結果、アメリカン・インディアン・ムーブメントの旗色に準拠した
意味を持つ仕上がりにとても満足しております。 

今後ともよろしくお願いします。
 

Flag of the American Indian Movement

ヴィレッジヴァンガードさんでpushされてる! ありがとうございます。

カバー写真


 

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ほたるの伝言|小原玲

火曜日, 10月 12th, 2010
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環境問題を写真から訴える活動を進めている
EYEWITNESS(AD=niwanoniwa)の
代表のお一人で、名古屋を活動拠点に
アザラシやマナティーの写真や講演にも引っ張りだこの
小原玲さんの写真集のアートディレクションをさせていただきました。
 
地元の名古屋から北海道・鹿児島まで
全国で撮影された数々のほたるの写真に加えて、
今月、名古屋で開催される
COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)のテーマである
「多様な生き物や生息環境を守る」を
「ほたる」の視点から、
小原玲さんがとても丁寧にわかりやすく説明をしています。


 

 

 
幅広い年齢層の方に読んでいただけると思います。
本屋さんで発見の際は、ぜひ手に取ってみてください。
僕の子供達も夢中になって、一気に読んでいました。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
ほたるの伝言

12年にわたって日本全国のホタルを撮り続けてきた
動物写真家小原玲は,
写真に,ホタルと暮らす「人」の姿が少ないことに気づいた。
ホタルの数自体は増えているのかもしれない。
しかし,ホタルの飛び交う人里の風景が少ない。

ホタルは人の近くで暮らす虫。
なぜホタルは私たちと暮らせなくなったのか。
そして,私たちがホタルとともに
生きていくためにはどうしたらよいのか。
 
北海道,青森,山形,宮城,福島,群馬,栃木,静岡,
愛知,三重,兵庫,岡山,広島,宮崎,鹿児島……,

日本全国の美しいホタルの写真とともに,
写真家・小原玲が,日本の環境問題を考える。
 
■目次
1. プロローグ
2. 一番ボタル
3. 消えていく光景
4. お米作りとホタル
5. 川とホタル
6. かぐやひめとホタル
7. ほたるの伝言
8. ホタルを愛でる心を(兵庫県立人と自然の博物館主任研究員 八木剛)

単行本: 96ページ
出版社: 教育出版
ISBN-10: 4316803050
ISBN-13: 978-4316803050
発売日: 2010/10
価格:1500円+税
  
 
amazonはこちらから
  
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 

教育出版 玉井久美子様!!

前回の「流氷の伝言」に続き、
とても熱い編集作業とgoodな提案をいつもありがとうございます。
 
3人の力が見事合致して、後生に残せる
素晴らしい一冊になったと自負しております。
 
ありがとうございました。
心より感謝。
 
 
 
 
最後にホタルを見たのは、いつだろう?
 

 

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フォトフォーラム|行動する写真家3人

金曜日, 10月 8th, 2010
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パンフレット表紙


 
写真界を牽引している方々 (すごい組み合わせ!)をお呼びして
写真の可能性について、深く議論する
フォトフォーラムも今年で4回目になりました。
 
第1回目からロゴ、チラシ、パンフレットのデザインを
niwanoniwaでやらせていただいております。
 

過去のメンバーは以下の通り。
 
第1回(2007)
篠山紀信(写真家)/立松和平(作家)
中村征夫(写真家)/田沼武能(写真家)

第2回(2008)
大石芳野(写真家)/椎名 誠(作家)
長倉洋海(写真家)/田沼武能(写真家)

第3回(2009)
関野吉晴(探検家・医師)/今森光彦(写真家)
田沼武能(写真家)

 

 パンフレットの内容を一部抜粋


 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
今回のテーマは、「行動する写真家3人」でした。

いま写真が世の中に溢れ、一枚の写真の価値が軽くなっているように感じる反面、
豊かな自然と人間の姿を優れた感性と
深い眼差しで捉えた写真の魅力と輝きは失われず、
一枚の写真の重みは増しています。

写真の持つ表現力、可能性、伝達力などについて、
行動する写真家三人のパネリストが語る。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
 
日時: 2010年10月2日(土)
会場: 有楽町朝日ホール
パネリスト: 野町和嘉(写真家)、水越武(写真家)、田沼武能(写真家)
司会: 奥田明久(アサヒカメラ編集長)
入場料: 無料
定員: 500名
主催: 社団法人日本写真家協会朝日新聞出版
後援:文化庁
協賛:
エプソン販売(株)、オリンパスイメージング(株)、キヤノンマーケティングジャパン(株)
(株)シグマ、(株)タムロン、(株)ニコンイメージングジャパン、富士フイルム(株)
HOYA(株)PENTAXイメージング・システム事業部、(株)リコー
 
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日本写真家協会・安藤豊様、渡部晋也様、今年もありがとうございました。
 
熊切圭介様、家族ごと大変大変お世話になっております。ありがとうございました。
   
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第1回からフォトフォーラムの司会としてそして名物編集長だった
奥田明久(現アサヒカメラ編集長)さんが10/2に亡くなりました。
今回のフォトフォーラム後、同日の急逝でした。
 
この仕事は、4年前に奥田さんに直接紹介していただいた仕事でした。
奥田さんには、小さい頃から現在に至るまで
感謝しきれないほど、多くの面倒を見ていただきました。
あまりの突然の悲しい出来事で言葉にすることができません。
ここにご冥福をお祈りいたします。
 
ありがとうございました。
 
三村漢

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