死ぬには良い日だ|デニス・バンクス/リチャード・アードス

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「死ぬには良い日だ」(三五館)
著=デニス・バンクス/リチャード・アードス
訳=石川史江/越川威夫
の装訂をniwanoniwaでやらせていただきました。
 
 
2004年デニス・バンクス/リチャード・アードス共著
「Ojibwa Warrior」(オジブエの戦士)日本語版です。
 
インディアンの実情を踏まえながら、
その中で諦めない強い精神や挑戦が
ふんだんに盛り込まれた内容になっています。
 
米国、カナダ、ドキュメンタリー大賞受賞作品
映画『死ぬには良い日だ(原題・A Good Day to Die)』
映画公開に先駆けての出版となりました。
かなり内容がコアで濃いです!!

10/28 来日されたデニスと興奮中のniwa2人


 
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以下、越川威夫さんの言葉を転載いたします。

◎はじめに

この度、”Ojibwa Warrior”(オジブエの戦士)の日本語版「死ぬには良い日だ」が三五館から出版されることになり、大変嬉しく思います。私は、デニスと30年来の友人で、現在米国法人、ピアザ・トレーディング役員の傍ら、ナワ・カミッグ・インスティチュート(Nowa Cumig Institute)のアドバイザーをしています。NCIは、教育及び環境保護活動の米国NPOとして、「自然と命の尊さ」を伝えることをミッションに、 2002年にデニスら有志が、山本正旺氏(隅田商事株式会社社長、NCIスペシャルアドバイザー)のサポートでミネソタ州に設立しました。ナワ・カミッグは、デニスのインディアン名です。

◎自伝「死ぬには良い日だ」について

自伝「死ぬには良い日だ」の原本は、デニス・バンクスと故リチャード・アードス氏の共著で、オクラホマ大学出版局から2004年に出版されました。リチャードさんは、オーストリア人ながらアメリカン・インディアンのクラシック・ストーリーを確立した作家で、米国先住民の立場で描写した多くの作品を残し、代表作の「ラコタ・ウーマン」は映画にもなっています。リチャードさんとデニスは、1969年に出会い、アメリカン・インディアン・ムーブメント(AIM)を通して親交を深め、1989年に深い信頼関係から、英語の自伝出版を企画しました。1992年にワーナーブラザーズ社と映画契約し、確かな手応えを得ました。その後、ケンタッキーに引っ越したデニスが、年1回リチャードさんを訪問し作業が続けられました。1998年に、デニスが生まれ故郷のミネソタ州リーチレイク居留地に引っ越してしまい、作業が頓挫。2001年に、山本正旺氏のサポートで、私がデニスとリチャードを訪問し、インタビューを再開、2004年に出版に漕ぎ着けました。デニスとの仕事は、いつも行動力と忍耐力の勝負で、日本語版も例外ではありませんでした。翻訳の石川史江さんとの、運命的出会いまで、何人もの翻訳家と試み頓挫した苦い経験もあります。 1989年の企画から日本語版出版までに、実に21年の歳月が流れた事になります。

◎映画「死ぬには良い日だ」について

2004年に、「死ぬには良い日だ」の原本が米国で出版され、デニスの自伝映画化が復活。2006年にはデニスと山本正旺氏の合弁会社、オジブエ・ウォーリア・プロダクションズLLCを加州に設立しました。70年代デニスの一番のスポンサーであった、俳優の故マーロン・ブランド氏の関係から、“ゴッドファザー”シリーズの有名プロデューサー達が興味を持ち、チェロキー族の血を引く人気俳優のジョニー・デップ氏とも話し合いました。シナリオは、何とか完成しましたが、未だ正式契約には至っておりません。しかし、そのシナリオ作家のチャクトー族のリン・ソルトとパートナーのデビッド・ミューラー(映画ダライラマ・ルネサンス)が、ドキュメンタリー映画”A Good Day To Die”「死ぬには良い日だ」の制作を提案し、目出度く監督に就任、2007年12月に製作開始しました。
2008年2月に、1978年の”ダ・ロンゲスト・ウォーク“の30周年記念で米大陸横断行進 ”ロンゲスト・ウォーク2“(LW2)は環境問題をテーマに行われました。私は事務局を手伝うとともに、映画「死ぬには良い日だ」の共同プロデューサーとして、映画製作に参加。撮影は、全米10都市に及び、日本の砂川(東京立川)と広島にも渡り、撮影に一年、編集に一年が費やされました。そして本年、待望の映画「死ぬには良い日だ」が完成しました。映画「死ぬには良い日だ」は、オクラホマ州のデッドセンター映画祭 、カナダ・アルバータ市のドリームスピーカーズ映画祭で、すでに長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、10以上もの映画際に招待されています。今月、LA とNYの映画館で、2週間限定で上映され、エール大学でもデニスの特別講義と試写会が開催され大好評でした。なお、本格的上映は、来年3月のアカデミー賞発表後ですが、すでにアカデミー協会に脚本及び原稿が歴史的意義を評価され、永久保存されることが決定、受賞が期待されます。

◎デニス・バンクスの魅力

現在、全米で250万人(2000年国勢調査)と言われているアメリカン・インディアンの生活は、ごく一部がカジノで経済的に潤っているものの、多くの家庭は貧困、アル中、自殺、家庭崩壊等の問題を抱えています。そこで、インディアンのみならず、次世代に希望を与えることがNCIの使命と考え、デニスらは来年2月に糖尿病撲滅の健康問題に焦点を当て、“ロンゲスト・ウォーク3(LW3)”を行うと宣言しました。2008年のLW2後、デニスは疲労困憊し、心臓発作で倒れたにもかかわらず、ネバー・ギブアップ(決して諦めない)の精神で、また果敢挑戦しようとしているのです。デニスとAIMの活動を描いた、自伝と映画「死ぬには良い日だ」を、皆様に合わせてご覧頂き、デニスらの不屈の精神を少しでも理解して頂ければ、誠に幸いであります。デニスも、本年4月 12日で73歳になりました。アメリカン・インディアンの平均寿命をはるかに越えた高齢と言えます。昔から、デニスは楽しいことやジョークが大好きで、基本的には、誰でも分け隔てなく接する事が出来ますが、聖人君子ではありません。AIM等の運動のために、家族を犠牲に多くの間違いを起こした事も、本人の自覚するところです。しかし、だからこそ挫折したり落ち込んだりする人々、弱者の人々の気持ちが分かるのです。人々と共に笑い、そして泣くことが出来る非常に人間くさいところが、デニスの魅力だと私は常々感じています。また、デニスが命がけの運動をしていながら、何とか生き残れたのは、彼の楽天的な性格が幸いしていると、私は信じています。逆境での悲観的状況を積極的行動に転換することが、デニスには出来るのです。デニスは、本人が言うように、いたずら好きのトリックスター(神話的奇術師)なのですが、人々に良い結果をもたらすヒーローとも言えるのです。来月24日には、デニスは名古屋のCOP10(生物多様性の国連会議)のコンサート会場で、友人の喜多郎さんと共に熱演し、また新しい「出会い」を演出することでしょう。そして、28日の皆様との新たな「出会い」も楽しみにしておりますので、何とぞご参加をお願い申し上げます。

2010年9月吉日記
越川威夫
  
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10月 28日デニス出版記念会・試写会

デニス・バンクス「死ぬには良い日だ」特別イベントご案内
10月28日(木) 原宿表参道 ピアザ・アッセンブリー・ホール
第1部 出版記念会 午後6ー7時20分(会費2千円)
第2部 映画試写会 午後7時40分ー9時10分(本購入により入場無料)
   
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単行本: 398ページ
出版社: 三五館 (2010/10)
ISBN-10: 4883205185
ISBN-13: 978-4883205189
定価:1800円+税

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死ぬには良い日だ—オジブエ族の戦士と奇跡
     
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三五館編集部の石黒洋記さま! 
今回、初めて仕事をご一緒させていただきました。
 
心から感奮する仕事をありがとうございました。
ゲラを読ませていただいた時点で
僕はテンションが上がりきってしまいました。

結果、アメリカン・インディアン・ムーブメントの旗色に準拠した
意味を持つ仕上がりにとても満足しております。 

今後ともよろしくお願いします。
 

Flag of the American Indian Movement

ヴィレッジヴァンガードさんでpushされてる! ありがとうございます。

カバー写真


 

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