写真集「剱」志水哲也(山と溪谷社)
金曜日, 9月 26th, 2014
写真集「剱」志水哲也(山と溪谷社)の
アートディレクションをさせていただきました。
そう、「剱」といえば、北アルプスの俊英・剱岳。
新田次郎『劒岳 点の記』でもおなじみ、山野郎憧れの名山を、
沢登りの神様、黒部の雄・志水哲也さんが撮りました。
父・三村淳のデザイン事務所で働いていたときに、
関わらせていただいた写真集『黒部』からはや12年っ!まじか。
今回、ヤマケイ名編集者・神長さんとチームで、
久しぶりのお仕事させていただけたこと、
自分の中で大きな一歩となりました。
<カバー>
写真が持つ凄まじさに見た瞬間圧倒され、一発で決まり。
<表紙>
ベージュの紙に黒で刷ると、カラーとは違った品格が出る。
「剱」という字。
これは旧漢字だと「劔」になってしまい、拾うに拾えない。
ですので、資料を参考に、一から作ってみました。
クセが残るように。
【ボツたち】
<本文をチラリ>
一枚の力。見開きの相乗。圧倒。
<撮影データ>
撮影データとキャプションの見やすさを考えて見開き単位で収録。
<巻末文>
これがまた、東京都写真美術館の学芸員・関次さんっていう最高。
<印刷>
大日本印刷の敏腕プリンティングディレクター荒井雅行さんと。
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志水哲也(しみず・てつや)
1965年横浜市生まれ。高校時代から登山を始め、国内外での単独登攀、黒部川前支流探査など登山家として知られる。1997年に富山県宇奈月町(現黒部市)に移り住み、写真家としての活動を本格化。2004年の正月番組『黒部幻の大滝に挑む』(NHK総合、剱沢大滝の撮影を追ったドキュメンタリー)で話題を呼ぶ。2011年頃から黒部の風景、動植物などを含めたその環境を写真と動画で記録し、次世代に残していく仕事に着手。
■著作
大型写真集
『黒部』山と渓谷社2002年
『日本の幻の滝』山と渓谷社2007年
『水の屋久島』平凡社2008年
『森の白神』平凡社2011年
■著作小型写真集・写文集・グラフィックブック
『黒部物語』みすず書房2004年
『黒部からの言葉三部作』ハート工房/桂書房2004年
とやまグラフィックブック『称名滝』TC出版2006年
とやまグラフィックブック『立山杉』TC出版2009年
とやまグラフィックブック『朱鷺』TC出版2012年
■著作エッセイ集
『大いなる山大いなる谷』白山書房19992年刊
『果てしなき山稜』白山書房1995年刊
『黒部へ』白山書房1999年刊
自叙伝『生きるために登ってきた』みすず書房2011年刊
■著作連絡先
志水哲也写真事務所
電話0765-65-2911
http://www3.nsknet.or.jp/~guriguri/
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大型本: 96ページ
出版社: 山と溪谷社 (2014/9/20)
ISBN-10: 4635546578
ISBN-13: 978-4635546577
発売日: 2014/9/20
商品パッケージの寸法: 30.2 x 25.2 x 1.4 cm
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こうして、また
写真家・志水さん×編集者・神長さん×PDの荒井さんとチームを組めて、
1つの着地をできたこと、とても光栄に思います。
いい経験をありがとうございました。
1つの大きな階段として、本棚真ん中に飾っておきます!
もう紅葉の季節。山いってこよーっと。