「シゴトとヒトの間を考える」中村健太・友廣裕一(シゴトヒト文庫)
株式会社シゴトヒトが新しく始めるプロジェクト「シゴトヒト文庫」 の
総合アートディレクションをさせていただきました。
「シゴトヒト」ロゴタイプに続いて、
「シゴトとヒトの間を考える」中村健太・友廣裕一(シゴトヒト文庫)
のアートディレクションです。
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今後刊行数は増えていった時、並べたときになによりも目立つという理由から、
強いビビッドな色で展開していくことに決まりました。
当然、毎巻色は変えていきます。
会議の結果、1発目は、赤と水色(帯)で一発決定!
そして今回の一番のネックは印刷費でした。
本の質を落とさず、どこまでを抑えられるかが最大の鍵でした。
結果、カバーはナシ
表紙=手触り感が強い「グラフィーCoC」
本文=ややクリーム色の「OKミルクリームハニー」
帯=「コート紙+グロスPP」で進めることに。
帯を4色で高さを出して安っぽくならないように。
ビジュアルに対しては一切妥協はナシです。
度重なる見積もりを経て、最上の結果点に着地させてくれた
藤原印刷・「心刷」藤原章次くんは最高の印刷野郎です。
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本文デザインも0からすべて担当させていただきました。
「シゴトヒト文庫」 の過程については、
印刷以上に色々相談した藤原印刷さんと一緒に日本仕事百貨内でも紹介されています。
(ちらちら登場)
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「シゴトヒト文庫」 は、
生きるように働く人の仕事探し「日本仕事百貨」を運営する
中村健太さんが始める新出版プロジェクト。
【3,000部限定】 【すべて手売り】 【自炊フリー】
この本自体もまた、新しい仕事のあり方があることを伝える目的を持っています。
一冊1,200円で売るので、売上は360万円。
原価は印刷代だけで考えれば税込35万円。
すべて手売りができればこの本の粗利は実に90%以上です。
インターネットなどで広報し、DTPでデザイン・編集できれば、
これだけで生きていくこともできるお金になるのです。
本書のデザイン方式や、印刷方法はオープンにします。
そして、世の中に新しい働き方をするヒトが増えることを期待しています。
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目まぐるしい速さの世の中に対して、
本の大切さを第一に考え、全く新しい売り方で真っ正面からぶつけていこうとする
中村健太くん・友廣裕一くん2人の前人未踏さに鳴り止まない拍手を。
そしてその第0歩目から
niwanoniwaを関わらせていただいたことに最大の感謝を送りたいです。
まずは出発の第一歩。僕らの時代は始まったばかり。
ありがとうございました!!
Tags: Art direction, book design, design, people
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