当時、中3だった親戚の女の子は、
今月高校を卒業して、お姉ちゃんより歳をとった。
震災後、久々に会いにいったとき
「いいおとこをみつけたんだ」と、こっそり恋バナをしてくれた。
そういえば、はじめて野蒜に行った5年前も、
ホタテの貝殻置き場で隠れながら
「いいこをみつけたんだ」と笑顔で夏雲見てたっけ。
心の傷や喪失感は大人と同じなれど、
まんまるの眼は、しっかり前を向いていた。
それで喉まで出かかっていた「二人分」て言葉を
慌てて自分の一番奥深くに消し去った。
若きキミ。未来へと繋がり飛んでいけ!