「田中慎弥の掌劇場」田中慎弥(集英社文庫)装丁
「田中慎弥の掌劇場」田中慎弥(集英社文庫)の
装丁をさせていただきました。
毎日新聞西部本社版に2008年から2012年の1月まで連載していた掌編小説。
芥川賞受賞作品の「共喰い」などで著名な田中慎弥さんといえば、
メディアに出たときにの独特のキャラが印象的ですが、
各作品はきめ細かく、読み手をしっかり想像しているんだなと感じます。
「共喰い」とはまったくちがった側面をご覧あれ。
<元々の単行本>
<文庫本>
特に「男」が楽しめちゃう38の短編集なので、エロスの中で遊んでみました。
曲線も美曲線にせず、やや不安な不安定さが気に入っています。
<色校正>
グラデーションは写真より難しいんだなと改めて。
赤と黒のグラデーションというのはとても難しいので、
色校正の段階で、色味を修正しました。
(上=初校、下=修正後)
黒の数値を濃くして深みを出すことで、
購買者が「帯」を取ったときに、さらに進化する装丁になりました。
ちゃっかり社名とかも移動しちゃってます。
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<内容紹介>見知らぬアタッシェケースを預けられた男、
自殺と断定された妻を殺害したのは自分だと主張する夫など、
日常がふいに歪む瞬間を1600字で切り取った、
芥川賞作家初の掌編小説集。(解説/中村文則)
<登録情報>
文庫: 162ページ
出版社: 集英社 (2015/4/17)
ISBN-10: 4087453081
ISBN-13: 978-4087453089
発売日: 2015/4/17
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Tags: book design