「韃靼の馬」辻原登(集英社文庫)上・下巻
司馬遼太郎賞第15回受賞作品である
「韃靼の馬」辻原登(集英社文庫)上・下巻の装丁をさせていただきました。
著者の辻原登さんは、
自宅の近所の神奈川近代文学館の館長さんでもあります。
単行本であった「韃靼の馬」の文庫化にあたり
2012年「許されざる者」に続き、装丁を担当させていただきました。
【2011年の単行本】
【内容】
対朝鮮貿易を取りしきる対馬藩危機存亡の時に、
窮余の一策が「幻の汗血馬」を馬将軍吉宗に献上することだった。
その使命を帯びたのは……かつて朝鮮通信使警固を務め、
藩と幕府を救った藩士は文武に秀で、
消えゆく神代文字が読める若者だった。
壮大なスケールで贈る一大冒険ロマン!
前半は朝鮮通信使の話、
後半は韃靼の地に天馬を探しに行く話。
めっちゃ面白いなあ。一気に読破。
…ということでメインになる写真探しからスタート。
内容に合った写真を考えた時に
「モンゴル」「最強」「馬」といえばこの人しかおりません。
1997年からずっとモンゴルを撮り続けている
大好きな写真家・清水哲朗さんにすぐ電話しました。
快諾していただき、何度も何度もやりとりを繰り返し、
最高の組み合わせを二人で探りました。馬とウマ。
【上巻】
【下巻】
清水哲朗さんは、
写真家竹内敏信さんの事務所で修行を積んだ後、23歳のときに独立。
その後、第1回名取洋之助写真賞、
ナショナルジオグラフィック写真賞2013年ピープル賞(最高に好き)を受賞された、若手にして写真界の重鎮でございます。
(ちなみに上記、「許されざる者」も
竹内先生のお弟子さん福田健太郎さんにお願いしました! 縁。)
文庫: 445ページ
出版社: 集英社 (2014/7/18)
ISBN-10: 4087452093
ISBN-13: 978-4087452099
発売日: 2014/7/18
【内容紹介】
江戸中期。対馬藩士・阿比留克人は朝鮮通信使の警固を務める傍ら、
幕府からある極秘任務を請け負う。
日本、中国、モンゴル…。世界を股にかけて活躍した男たちを描く歴史巨編。
第15回司馬遼太郎賞受賞作。
力強さのなかに人の暖かさもある、
写真がビジュアルにも内容にも効いた残る2冊になりました。
哲朗さん、いつもありがとうございます!
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韃靼の馬 (上)
韃靼の馬 (下)
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